保育士なのにクラスの子どもをまとめられない…
どうすればまとめられるようになるのかな
といった悩みを抱えていませんか?
この記事はこんな方におすすめ
- 保育士だがクラスの子どもをうまくまとめられず悩んでいる
- 保育園の子どもをまとめる対応の仕方や方法を知りたい
- もっとクラスの園児になついてほしい
この記事ではその原因や解決方法を紹介しているので是非参考にしてみてくださいね。
保育士が子どもをまとめられない時の解決方法
まず以下のことをチェックしてみてください。
チェックポイント
- 自分の声は小さすぎず、通っているか
- 他の先生に頼ることが出来るか
- 園内に自分の見本となるような先輩先生はいるか
この中で当てはまらないものがある場合は、今の自分を見直す機会にしてみてくださいね。
声が通るよう心掛ける
声が小さくても子どもをうまくまとめられる先生は沢山います。
中には喉を痛めて一切声が出ない保育士や幼稚園教諭でもクラス全体をうまくまとめられる人はまとめられるのです。
しかし声が通った方が圧倒的に子ども達をまとめやすいので、まずは自分の日頃の保育は声が通っているか自問自答し、クラス全体の子ども達が注目出来るくらい声が通るよう心掛けます。
勇気を出して他の先生に助けを求める
フリーの先生やパートの先生に頼み、保育者を増やすことでクラスの流れが円滑に進むようにします。
責任感の強い先生ほど、他の先生に頼ること=甘えと考えてしまいがちなのですが、他の先生に助けを求めるというのも保育士としての大切なスキルです。
また園の雰囲気的に他の先生には頼りにくい、声をかけづらいという場合もあると思います。
そういった場合は、まずは自分が担当している学年の先輩に相談してみましょう。
自分からは頼みづらくても、先輩が間を取り持ってくれることもあるでしょう。
また相談しておくことで、「自分のクラスをまとめるのは大変」というアピールにもなるので、いざという時に助けてくれることもあります。
そして「なんで伝えてくれなかったの?」「言ってくれればよかったのに」という人間関係においてのトラブルを防ぐためにも学年の先生間での現状の報連相は大切です。
先輩先生をモデルにしてまとめ方を真似してみる
違うクラスの先生たちはどのように子ども達をまとめているのか?というところに目を向けてみましょう。
- 子どもに対して怒るとき、褒めるときのメリハリが分かりやすくついている
- 声が大きく通っている
- 常に気になる子どもの傍にいる
といった見て気づく発見があることと思います。
先輩先生のいいところはどんどん真似して自分の中に取り入れていってください。
園生活の流れをこまめに伝える
- 今から片づけをするよ
- その次に椅子に座ってね
- 名前を呼ばれた子から外で靴を履くよ
- 靴が履けたらテラスに座って先生が来るまで待っていてね
子ども達は毎日過ごす園生活の中でこのような流れを覚えていきます。
そしてまた保育士も子どもが園生活の流れを覚えているということを当たり前だと思いがちですが、中にはこの流れを記憶するのに想像以上に時間のかかる子どももいます。
なかなか園生活の流れに沿って行動してくれない園児によってクラスがまとまらない場合にはこのような細かい手順を覚えられるまで伝えていくことを繰り返してみてください。
また、「この子はまだ流れが覚えられていないだけなんだ」と思うことで先生自身にも気持ちに余裕ができ、無駄にイライラしたり落ち込まずに済みます。
保育士が子どもをまとめられない原因
そもそも保育の仕方を振り返る前に根本的な原因に気づくことが出来れば、そこを改善していくことで問題解決へと繋がっていきます。
元々人前に立つことが苦手
保育士や幼稚園教諭の中にも人前に立つことが苦手な先生は沢山います。
しかし、そういった先生でも年数・経験を重ねる事で耐性がついていき、慣れてきます。
特に新人の先生には多いと思います。
最初は、緊張して悩んだり自暴自棄になることも多いと思いますが、時には悩んだり落ち込みながら経験を積んでいくことでほとんどの場合が慣れていきます。
クラスに注意すべき子が複数いる
- 友達に手を出しがちな子
- 先生に対して乱暴な子
- ホームシックになり涙が止まらない子
などあげだしたらキリがないですが、先生として気を張ってみるべき子がクラスに複数いるとやはり子ども達をうまくまとめることができません。
こういう時こそ、他の先生に頼るということも必要になってきます。
「自分の担当クラスなのだから自分一人でクラスをまとめあげなければ」という責任感は素晴らしいことですが、時として取り返しのつかなくなる場合もあるので人に頼るというスキルは身に着けるようにしておきましょう。
子どもに舐められている
保育園、幼稚園の子どもに舐められていると感じることはありませんか?
もし当てはまる場合は以下の記事を参考にしてみてください。
子どもをまとめられない保育士の共通点
私が保育士として働くなかで「子どもをうまくまとめられない」と悩む保育士を見てきていくつか共通点があると感じました。
私自身、子ども達をうまくまとめられなかった頃を振り返ってみると当てはまっていた項目です。
是非チェックしてみてください。
新人保育士のため経験が浅い
経験不足は経験を積む事でした解決できません。
新人保育士・幼稚園教諭の先生は「どうしてうまくいかないのか」と悩み、子どもとの関わり方を試行錯誤しながら経験を積んでいくことが一番の改善策です。
年数が経っているのに悩んでいると、新たに生まれる後輩の前で示しがつかないため、先輩としてのメンツが立たなくなってしまいます。
なので経験が浅いうちは辛く、挫折を味わうこともあるかと思いますが、年数が経ってから悩むより新人のうちに悩んでおいたほうが絶対にいいですよ。
保育意外に悩みがある
彼氏や友人、家族間での悩みなど、保育の仕事以外の件でも悩みを抱えていると、どこか気が抜けてしまうのかクラスの子ども達がまとまらないことがあります。
つまり保育意外の悩みが、保育の仕事に悪影響を与えてしまっているということです。
こういった場合、「仕事もプライベートもうまくいかない…」とネガティブ感情がどんどんと浮き出て負のループに陥りやすくなってしまいます。
まずは自分を悩ませている問題はなんなのか、その問題と向き合うようにしていきましょう。
保育士としての自信がない
こちらも新人保育士に多いのですが、職場の先生たちから注意を受けたり、クラスの子ども達とうまく関われないことからどんどんと自信が損なわれてしまう先生が多くいます。
1度自信を無くすとしばらくの間その感情のまま仕事をすることとなってしまいます。
園内で悩み相談が出来る・的確なアドバイスや励ましの言葉をくれる先輩の先生を見つけておくことで物事をプラス思考に考えられるように職場の環境を整えていきましょう。
子どもをまとめられない場面|対応の仕方
子どもをうまくまとめられないとひと口で言っても色々な場面があるので場面ごとで関わり方に迷った場合は以下を参考にしてみてくださいね。
片づけをしない子ども
遊んだにもかかわらず片づけないというのは間違っているので、きちんと注意しましょう。
「遊んだオモチャはきちんと片づけてね。」と声掛けをしても片づけない場合
⇒「じゃあ、もう○○ちゃん(くん)には保育園のオモチャは貸せないからね」等、ルールを守らない子は出来ないということをきちんと示す
部屋の移動時にふざけている子ども
まず部屋を移動する前にあらかじめ注意事項を説明しておきます。
- 喋らない
- 友達を押さない
- 前の友達について歩く
- 勝手に止まらない
説明したのにも関わらず守れない子どもにはきちんと注意をする必要があります。
まずクラス全員で移動するという集団行動の際にふざけるというのは周りにも迷惑がかかってしまいます。
- 1人の身勝手な行動は周りを困らせてしまう
- もし1人だけ取り残されたらどんな気持ちになるか
ということを伝えると共に考える機会を与えるという意味でもきちんと注意していきましょう。
どうしても気持ちを切り替えられそうにない場合は列の一番前に並んでもらうことですぐに対応できるようにします。
給食を食べるのが遅い子ども
先生は給食を食べ終わってからも後片付けをしたり、部屋の掃除をしたり、次の園の流れに向けてやることが沢山。
そんな中で、給食を食べ終わるのが遅い子は大体顔ぶれが決まってくるかと思います。
まずはその決まった顔ぶれの子の傍で給食を食べるようにします。
そうすることで、その子はなぜ食べるのが遅いのかが見えてきます。
- おしゃべりばかりしている
- 嫌いな食べ物があり食べ進めない
- 租借が必要以上に長い
傍で食べていれば、食べるのが遅い子に対してすぐに的確な声掛けをすることが出来ます。
しばらく傍で食べるようにすれば、その子自身も言われる前から注意して食べられるようになるはずです。
それがその子にとって習慣化すれば解決へと繋がります。
まとめられない特定の子ども
クラスがうまくまとめられないと悩む中でも、クラスの全員がまとめられないというより特定の子どもによってまとめられないと感じる保育士・幼稚園教諭の先生も多いのではないでしょうか?
以下ではそういった園児との関わり方について触れているので是非参考にしてみてください。
他の園児より多めに注目する
まとめられない・関わりづらいと感じる特定の子どもというのはどうしても注意ばかりが多くなりがちで先生とその子との間にはどんどん溝が出来てしまいます。
そうならないためにも、その子のいいところを探し、褒める・認めるという関わりが持てるように他の子どもより多く注目し関わっていきます。
怒ってばかりだけどあなたは悪いところばかりじゃなくいいところもあるんだよということを示してあげましょう。
そうすることで先生に心を開きやすくなり、クラスをまとめる際にも円滑に進むきっかけとなります。
褒める・注意するを全力で行う
褒めることも注意することもメリハリを持って関わる事が大切です。
また「すごいね」「ダメだよ」と言った言葉だけではなく、表情にも意識を向けてみてください。
例えば、褒めるときなら拍手をしたり「あなたのおかげで助かったよ」という思いが伝わるようなリアクションをとるなど
子ども自身が、
- 褒められて本当に嬉しくなるように
- 怒られて次は気を付けようと反省できるように
という思いを込めて、子どもとの関わり一つひとつの表情を意識してみましょう。
信頼関係の築く
信頼関係を築く方法としては以下の記事で詳しく紹介していますので是非参考にしてみてください。
まとめ
保育士・幼稚園教諭の先生として子どもをうまくまとめられないと悩む先生には原因や共通点があることと、その解決策について紹介してきました。
特に新人の先生はこの問題で悩みやすいかと思います。
原因を見つけたり共通点に当てはあったら一つ一つその問題を解決していくことでクラスがまとまるようになっていきます。
そのためには時間が必要だったり、悩む事自体が必要な場合もあります。
特に新人の先生にとっては辛い時期だと思いますが、ここで悩み試行錯誤しながら乗り越えることで仕事がひとつ楽しくなってくることでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。