保育士間の人間関係

保育士が臨機応変に動けない時の解決法

保育士

職場でうまく動けないのが辛い。
どうすれば臨機応変に動けるだろう

保育士になると必ず耳にするのが臨機応変に対応という言葉。

保育士として求められるスキルのひとつですが、1年目の保育士にとって臨機応変という言葉ほど曖昧な表現なものはありませんよね。

この記事はこんな方におすすめ

  • 保育士としてうまく動けていない自覚がある
  • 臨機応変に対応するとは具体的にどういう意味なのか知りたい
  • もう保育士を辞めたいとさえ思っている

今回は上記のような悩みを抱えている保育士の方へ向けて発信していきたいと思います。

保育士でいう臨機応変な対応の例

はてなや疑問

臨機応変な対応という言葉自体は理解出来ていても、保育士としての臨機応変な対応と言われても「具体的にどうすればいいの?というのが正直なところですよね。

保育士としての臨機応変な対応というのはとても曖昧な表現で新米保育士を悩ます答えがはっきりしないものですが、ここでは園内の様々な視点から見た具体的な例をあげていきたいと思います。

【年齢別】臨機応変な対応

乳児と幼児では保育内容が違うように、それぞれの年齢にあった対応をしていかなければなりません。

そのためには、まず自分の担当しているクラスの子どものことを全力で知る必要があります。

保育士さくら
  • この子は吐きやすい
  • あの子は噛み癖がある

などと、ひとりひとりの特徴を押さえておくと、いざという時どう対応すべきか見えてきますね。
それが臨機応変な対応のひとつです。

特に新米保育士さんはクラス全員の特徴をまとめてみましょう

このような細かい作業をしている保育士さんはきっとあまりいないでしょうが、こういったところからいざという時、臨機応変な対応をすることに繋がります

【1日の流れ別】臨機応変な対応

園生活の中では1日の流れが時間ごとに区切られていますよね。

1年目の保育士さんは特に、実習生の時のように時計をよく見ながら、どの時間にどんな動きをすべきなのか周りをよく見ます。

例えば・・・
子ども達にとっての給食の時間は12:00~だとしても、そのために保育士は何時から・どのような手順で準備しなければならないのかを把握し行動する。
それだけでもひとつの臨機応変な対応となりますよね。

【保育士別】臨機応変な対応

子どもと関わるだけではなく、職員間との連携も大切な保育士の仕事。

例えば・・・
・職員会議の時、職員全員のお茶を準備しなければならない場合に先輩保育士がお茶を入れようとする前から準備する。
・園庭でテントを閉まっている先生を見かけたら自分も手伝いに行く。

周りの先生の動きをよく見ることが何よりも大切になってきます。

特に1年目の同期や、2年目といったまだ年数の浅い先輩が動いている場合はもちろんベテラン保育士がやっているのに自分は座ってみているということはないようにしましょう。

「私(僕)が変わります」と言って先輩の仕事を取ることは臨機応変な対応とは違います
必ず先輩保育士が動き出す前に、先に行動するべきことを見つけ行動に移すということがポイントです。

保育士が臨機応変に動けない時の解決法

この章では実際に職場でうまく動けない場合にどのように行動すべきなのかをお伝えしていこうと思います。

モデルとなる先輩保育士を探す

どの保育園にも必ず、動ける保育士というポジションの先生がいるかと思います。

まずは「この先生こそまさに絵にかいたような臨機応変な対応が出来ている先生だ!」と思う先生を見つけてみましょう。

何よりも今のあなたがやるべきことは周りを見る目を鍛え、吸収すること。

モデルとなる先輩保育士からいいところ、学べるところをインプットして、次の日にはそれをアウトプットできるようにすることがカギです。

ちなみに・・・
園の中には、性格のいい先生・実は性格の悪い先生…とまぁ色々な先生がいることと思いますが、臨機応変な対応が出来ている先生をモデルにするという意味では、どのような性格の先生であってもモデルにしてOKです。

性格が悪くても仕事が出来て、動き方が勉強になる先生も沢山います。

ただ、性格の悪さだけは自分に移らないように注意してくださいね。



ちなみに私が1年目の時、とても性格は悪いけれど仕事だけはテキパキと臨機応変にこなす先生がいたのですが…

その先生のおかげで、割とすぐに臨機応変に動ける保育士としてほめられるまでになることができました。

「この1年頑張ったらやめる」と考えてみる

とりあえず1年だけは仕方なく頑張るというくらいの面持ちでいてみるのも一つの手です。

私自身この考え方で1年目を軽く乗り切りました

もちろん、子どもとの関わりや仕事そのものをないがしろにしていいというわけではありません

ただ「1年も持たずに途中でやめてしまうなんて、親にも周りにも格好がつかないし…」というような周りの目を気にする視点でとりあえず頑張るという感じです。

すると辛いのは割と1年目の最初のうちだけで、あとは園の流れも掴めてきて「そこまでこの仕事嫌じゃない」という考えになってくるかと思います。

是非騙されたと思って「来年には辞めてる」と考えながら働いてみてください。


保育士がうまく動けない理由

ここをしっかりと理解しておくことで自分はなぜ保育士としてうまく動けないのか?という根本的原因を払拭することができます。

1年目だからうまく動けなくて当たり前

1年目の保育士というのは、動けなくて当たり前。

もちろん、だからと言って許されるほど社会人というのは甘いものではありませんが、どれだけ職員会議で事前準備をしてもどれだけイメージしても実際にやってみないと分からないことなんてたくさんあります。

保育士になった以上プロとして、子どもの命にかかわることなどは細心の注意を払わなければなりませんが、「1年目のうまく動けなかった」という失敗は必ず2年目に生きてきます。

今は臨機応変な対応がよくわからない・うまく動けないという現状が辛いでしょうがモデルとなる先輩保育士を探し、時間ごと・クラスごとの動き方を学んだり、それアウトプットすることで自分を磨く時間なんだと考え、自分を責めすぎないようにしましょう。

2.6.2の法則を知らないから

2.6.2の法則というものをご存じですか?

よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。

働きアリの法則 - Wikipedia


これは働きアリの法則ですが、人間で分かりやすく解説すると、

どんな組織・集団にも、貢献度の高い人が2割、普通の人が6割、貢献度の低い人が2割となる」という理論

です。

保育士1年目というのは、やはり後者の貢献度の低い2割に入ってしまうものです。

しかし言葉は悪いですが、年数だけ重ねたベテラン保育士でも同じように貢献度の低い2割に入ることもあります。

つまり、あなたの頑張り次第で、(保育園での動き方次第で)貢献度の高い2割にも、普通の人にもなれるのです。

上を目指さなくてもいいので、いつかは貢献度の低い2割から脱することができるという風に考えてみましょう

だいぶ気持ちが楽になるかと思います。

まとめ

ひまわり畑

保育士1年目の方の多くは「うまく動けない」「臨機応変な対応がイマイチよくわからない」という悩みが必ずといっていいほどついて回ることと思います。

上記でもあげましたが、やはり手っ取り早い方法としては先輩保育士から見て学ぶ→自分も同じ動きするというのが一番かなと思います。

メンタル面では2.6.2の法則を理解したり、正しく行動すれば後は時間が解決してくれるという風に考え、自分を責めすぎないようにしましょう。

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