保育園・幼稚園実習

文章力なくてOK!保育実習日誌の感想欄の書き方いい例・悪い例

保育実習生

保育園実習の日誌、文章力がなくて感想が書けないんだけどどうしよう!!

保育園(幼稚園)実習の日誌と言えば1日の活動や保育者の援助内容などをまとめるのもとっても大変ですが、意外と感想を書くのも苦ですよね。

この記事はこんな方におすすめ

  • 保育実習記録・日誌の感想が書けない・書くことがない
  • 文章力に自信がない
  • どんなことを書けばいいか例文を見たい


今回は私が実際に実習生だった時の保育実習の記録の感想欄をご紹介します。

実習1回目のポンコツな時代の感想欄を悪い例、実習2回目の成長した感想欄をいい例と位置付けてお伝えしていくので是非参考にしてみてください♪

↓こちらの目次から気になる章に飛べます!

保育実習日誌の感想欄を書く時のポイント

実習記録の感想欄は次のようなポイントを押さえておくと実習生活も記録・日誌の内容も充実しやすいです。



是非参考にしてみてください!

こんなことを書こう

  • 実習として経験してよかったこと、学びになったことは具体的に書く
    例:友達間でのトラブルの仲立ちをしたが、泣いている方が被害者なのではなくお互いに言い分があるため両者の気持ちを受け止めることが大切だと学べた
  • 反省点が見つかった時は、次に同じ失敗をしないためにどうすべきか具体的に書く
    例:○○君の着替えの際に全部手伝ってしまい毎回援助を頼まれるが「自分でやる」ということが身につかないために、すぐに手伝うのをやめ、言葉でやり方を伝えていこうと思った
  • 園児や先生の動きばかりではなく自分の行動や考察をきちんと書く
    ×例:先生が園児に共感することで落ち着いていた
    ○例:先生が園児に共感することで落ち着いていたので園児の気持ちを受け止めることの大切さを学べた
  • クラスに気になる子がいた場合はその子を重点的にみながら関わりを増やす
    (文章量的にも内容的にも感想欄が充実しやすい)


感想欄を書く上でのチェックリスト|あなたの保育実習記録は大丈夫?

感想欄が一通り下書きできたら以下の項目をチェックしてみましょう。

保育士さくら

私は実習記録の下書きをしていたのは最初の方だけで、どんどんしなくなっていったけどした方が良いに越したことはないです!


チェックリスト

  • 本当にただの感想文になっていないか?
    例:子どもが懐いてくれて嬉しかった
      話を聞いてくれなくて悲しかった
  • 当たり前のことを書いていないか?
    例:幼稚園と違って保育園には乳児がいた
  • その日のねらいや目的はしっかり決まっているか?
    決まっていないと後々感想を書くのに困ってしまう

保育実習日誌の感想欄・年齢別悪い例【あなたは大丈夫?】

これらの悪い例は私が1回目の実習で実際に記入した実習記録の感想欄の内容です。

マジで恥ずかしくて人に見せられるレベルのものではないのですが、もし万が一あなたの記録もこのように書いているとしたら改善した方がいいかと思います。

感想欄0歳児悪い例

今日は初めての保育園実習を体験させていただきました。

やはり幼稚園とは違い、まだ歩けない子や話すことが出来ない乳児に出会い緊張と不安でいっぱいでした。

先生方が優しく指導してくださり、子どもへの気配りや毎日やっていることなども教えてくださり段々と緊張もほぐれ最初は顔を見るだけで泣かれてしまいましたが、少しずつ子どもたちも心を開いてくれたように思えました。

私の元へ近づいてきて遊んでいたオモチャをくれたり両手を広げて抱っこを求めるような姿も見せてくれて全員とてもかわいかったです。

やることがなかった時など自分から積極的に動かず先生からの指示を待っていたことを反省しています。

明日からはやることが分からない時は積極的に質問したり先生方の姿を見ていいところをどんどん真似していきたいと思います。…以下省略

指導担当者からのコメント(要点のみ)

実習記録は大変だと思いますが、もう少し細かく子どもの様子やそれに対する保育士の言動や思いを記入するといいと思います。

感想欄1歳児悪い例

1歳児の園児たちはみんな少し話が出来て「これなあに?」「おいしいね」などと話しかけてくれました。

嬉しかったのは名前に先生を付けて呼ばれたことです。

なんだか照れくさいような気持でした。

休職やおやつの時などどう行動すべきか分かってきてエプロンを付けたり、付近でテーブルを拭くといったことはできるようになりました。

この調子で色んな事が言われなくても自分から行動することが出来ればいいと思いました。

初めてのオムツ替えはとてもいい経験になりました。

絵本を読む時間をいただいたのですが、緊張してしまいもっと堂々と読めるようになりたいと思いました。…以下省略

指導担当者からのコメント(要点のみ

子どもたちの様子が見たいのか、1日の生活の流れが知りたいのか、保育士の動きが知りたいのか、記録を取るのにねらいをしっかりと絞っていくともう少しよかったと思います。

記録の書き方も学校で先生にもう少し教えてもらってからこれたらよかったですね。

感想欄2歳児悪い例

服の着脱やトイレなど、自分からやっていて、できない時には「先生これやって」とお願いされて私がしてあげると「ありがとう」と言ってくれたので2歳児は言葉の理解が出来るんだと思いました。

紙芝居の読み聞かせではいくら学校で練習していても実際に園児を前にすると緊張して今にも震えそうでした。

全体的にもう少しテキパキと動けるようになりたいと思いました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

乳児では「お世話する」というイメージも強いですが、2歳児では「自主性を育む」ということも重要です。

なので「してあげる」という表現は保育者の支援からは少なくなっていきます。

感想欄3歳児悪い例

早くみんなの名前を覚えて一つでも多くのことを学んでいきたいです。

まず外遊びの時、なかなか子どもたちに声を掛けられず積極的に接することができませんでした。

しかし給食など色んな時間を過ごすうちに「先生一緒に遊ぼう」と話しかけてくれてとてもうれしかったです。

帰りに椅子に座ってくれない子がいて、何度注意しても聞いてくれなかったのですが、担任の先生が注意するとすぐ座ったので私もそうなれればいいなと思いました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

注意を聞いてくれなかったとのことですが、子ども達は保育者の様子をしっかり見ています。

いけないことを注意されなければ何をしてもいいんだと思ってしまいます。

生活にメリハリをつけて子どもたちと接してみてください。

実習に対しては何を学びたいのか何をしたいのかが伝わってきませんでした。

分からないことは聞くなど基本的な部分から頑張ってほしいと思います。

感想欄4歳児悪い例

4歳になってくると人見知りもあまりなく元気に話しかけてくれてとても馴染みやすかったです。

積極的に私の周りに集まってくれた子以外の子にも積極的に回れたらよかったかなと思います。

みんな時計を見て行動したり、先生に言われなくても自分から進んで動く子もいて驚きました。

今日は給食でおしるこが出て苦手な子も「嫌いだけど好きになるぞ」と言っていて驚きました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

もっと他にも色々な子どもの姿があったかと思います。

も数腰保育者の言葉掛けや援助の仕方を見て参考にしていってくださいね。

感想欄5歳児悪い例

朝から元気に外で遊んでいて積極的に話しかけてくれたり、遊びに誘ってくれて嬉しかったです。

給食の時間に泣いている子がいて暴れだしているのには驚いてしまいました。

どうしていいのか分からなくなってしまい初めての経験で戸惑ってしまいましたが、先生は冷静に対応していてすごいと思いました。

私が「どうしたの?」と聞いても何も起こりませんでしたが、先生が対応するとその子は落ち着いていたので見習いたいと思いました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

今日一日の中でどれだけのこと話をしましたが?

遊びに誘ってくれる子はもちろんですが、クラスには先生からの声掛けを待っている子が沢山いましたよ。

せっかく実習にきているのだから積極的に子どもと関わっていくようにしましょう。

給食の際のトラブルで先生はどのように対応していたのか書いてください。

保育実習日誌の感想欄・年齢別いい例【私の保育実習2回目】

こちらは私の2回目の保育園実習での記録感想欄です。

2回とも同じ実習園でした。

1回目の実習の失敗がかなり多かったおかげか、学びも多くかなり内容も改善できました。

実習生の方は是非参考にしてみてください!

感想欄1歳児いい例

排泄や食事の際には目の前のひとりの子どもの援助をすることで精いっぱいだったのですが、一人の子に集中してしまうと他の子がこぼしてしまうなど保育者は子ども達全体をよく見ながら活動していかないと目を離したうちにどんな問題が起きるか分からないと思いました。

もう少し気持ちに余裕を持って関われるとよかったです。

指導担当者からのコメント(要点のみ

1歳児は月齢の差、個人差など一人ひとりにあった援助が必要となってきます。

そのためには日々保育士間で密な連絡をとりあったり保護者との連携が大切です。

もう少し保育士の具体的な声掛けなどを記入するとより深みのある日誌になると思います。

感想欄2歳児いい例

ある園児が絵本の読み聞かせの際、絵を指さして「これ、これ」と言っていたので「これ大きいね」「こっちも大きいね」と一緒になって言うとすごく喜んでいました。

先生方をみていても声掛けをたくさんしたり、共感をたくさんしていたので、子ども達と沢山関わり話しかけることで子どもたちも返事をしてくれるとても大切なことだと思いました。

乳児ということもあり言葉の壁を感じることもありましたが、それでも沢山話しかけたりよく気配り視察することで泣けてしまう子が出てもすぐに把握・対応できるんだと感じました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

子どもたちに目線を合わせ、笑顔で優しく受け答えをしたり「どうしたの?」と声をかけ対応する姿にとても好感を持てました。

保育者に質問をしてメモを取り実習記録に細かに細かく書かれており昨年度実習に来られた時より前向きな気持ちで取り組んでいる様子も感じられました。

2歳児の自分でやろうとする気持ち、自我の芽生えでの感情の激しさでの大切な援助ももう少し書けると学びになると思います。

感想欄3歳児いい例

子ども達の実習生・担任の先生に対しての関わり方が違っていて1日の実習の中でどこまで子どもたちと深く関われるかと思いたくさんの言葉掛けを意識したり、子ども達の話を聞いたりしました。

やはり子どもと実習生の間には信頼関係を築く時間が足りないと思いました。

注意が必要な子に対して「先生さっきなんて言ってたかな?」「今は片づけの時間だよね」等と声掛けをしても聞かない子でも担任の先生が一言いえばパッと行動していて関わり方の難しさを感じました。

そこで積極的に関わろうと言葉掛けをしていたのですが泣き叫んでしまうこともあったので先生の関わり方をよく見るように意識していました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

数日間では大きな信頼関係は築けないかもしれませんが子どもたちも先生のことをよく見て観察していると思います。

笑顔で接し沢山遊びに参加してくれる先生は子ども達も「大好き」という感情を持つと思います。

感想欄4歳児いい例

今日1日の中で思ったのはK君が気になるということです。

お話の時間でも先生に甘えに行くし席をよく離れているので「K君、今は席に座る時間だよ。みんなを見てみて」などと声掛けをしました。

他にも少しでも私に甘えてくれたらいいと思い、たくさん話しかけたり、私によって来てくれた時はスキンシップをとって安心できるよう努めましたが、初対面ということもありなかなか1日では信頼関係を築くことはできなかったようにおもいます。

これからの十種生活の中で子ども一人ひとりにあった言葉掛けや対応を試行錯誤しながら見つけ出していきたいと思いました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

K君の姿を気にしてくださり自分なりに行動を起こしたり、考え次の実習に向け反省されていること、とてもいいことだと思います。

それぞれ性格が違う子を意識しながらこの実習で試してみたいと思うことをどんどん行ってみてください。

感想欄5歳児いい例

Uちゃんは自分の気持ちとは反対なことを言うし室内遊びの時間も一人離れた場所や部屋の隅っこにいたり、手遊びや紙芝居の時間にも積極的に参加が出来ていないので、無理やりに行動を促さないようにしながら頻繁に話しかけたり、くすぐったり、抱きしめたりして関わるようにしてみました。

すると自分から私に抱きついてきてくれてとてもうれしかったです。

クラスの中で気になる子だなと思っていたのですが、関わり方を工夫することで子どもの出方も変わるということを身に染みて実感することが出来ました。

指導担当者からのコメント(要点のみ

Uちゃんは大人の出方を伺っているところがあります。

コミュニケーションがうまくとれていない段階で注意ばかりになってしまうと反発を招くので普段から沢山関わっていき子ども達の気持ちに寄り添っていってください。

園児それぞれの性格、個性、家庭環境などを読み取りこども達のいいところをたくさん見つけることが大切です。

まとめ

ひまわり畑

1回目の実習記録・日誌は今見返してみても本当に恥ずかしくなるくらい、小学生の読書感想文みたいな内容だし、字も読みづらいです。

でもその失敗がたくさんあったからこそ、2回目・そして実際に保育士になってからの現場でも役立っています。

正直実習先での失敗は成功のようなものです。

実際に保育士になってからの失敗は本当に取り返しのつかないことも沢山あり自暴自棄になるレベルが全然違います。

しかしなるべく失敗したくないと思うものですよね。

そんな実習生さんの参考に慣れたら嬉しく思います。

実習生活、つらく大変だと思いますが、頑張ってくださいね!

▼こちらの記事もおすすめ

-保育園・幼稚園実習