保育士は特有の職場環境であることから、他の職種からは理解されにくいストレスも沢山あります。誰もが憧れる職業であることから実際に働いてみてギャップとの差に悩む保育士も少なくないのではないでしょうか。
今回はストレスの原因と正しい発散方法、そして予防法について紹介しているので是非参考にし明日の保育に役立ててくださいね。
こんな方におすすめ
- 保育士の仕事でストレスが溜まっている
- ストレス発散方法を知りたい
保育士のストレスの原因
保育士にも様々な視点からのストレスがあり、特に新人保育士にとって何が分からないかもわからない状態というのもストレスが溜まっていく要因の一つ。こちらでは保育士の原因についてh深掘りしているので当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
保育士界の人間関係
未だ女性が多く、独特の空気感での人間関係になりやすい保育士業界。先輩や上司への忖度をしてしまい気が滅入ってしまうことも少なくありません。
仕事は問題なくこなせているのに人間関係においてうまくいかないという人はその人間関係でのストレスが原因で出来ていたはずの仕事さえもミスが目立つようになってしまうこともあります。
人間関係の悩みは仕事のスキルを磨くということが解決策ではないため、ここを間違えると悩みがなくなることはありません。確かに仕事がうまくいかない人ほど人間関係にも影響しやすいですが、まずは自分自身と向き合うことが大切です。
保護者対応
巷で噂のモンスターペアレントという言葉はあるように、無茶な要求をしてきたり、どうも合わないという保護者の方もいるかもしれません。保育士にとって保護者とのつながりは担任である以上1年は免れないのでそのストレスは相当なものだとお察しします普段から失礼のないように気を付けているだけでも緊張感がなかなか休まらず気疲れしてしまいますよね。
できることから丁寧に
- 言葉遣いはきちんと敬語を使えていますか?
- ミスを複数回重ねていませんか?
- 保護者ごとに態度や関わり方を変えていませんか?
今一度見直し、どの保護者にも平等に関われるようにしましょう。また保護者からの無理な要求は必ず園長に相談し、自己判断でなんでも「できます」と自己判断しないようにしましょう。
子どもをうまくまとめられない
特に新人保育士に多い悩みなのではないでしょうか。子どもをうまくまとめられない悩みに関しては以下でも解説しているので是非参考にしてみてくださいね。
仕事量の多さ
子どもと関わるだけではなく、大量の書類や制作物に追われ、プライベートにも支障が出だすと心と体のバランスをとる事さえ難しくなってしまうことがあります。休息が大事・プライベートを充実させるべきだと一言で言ってもそれが簡単にできない原因がこの仕事量の多さ。
保育士を志していた頃と違い、実際の保育士の仕事内容とのギャップに戸惑ってしまうことも少なくありません。
この場合はいかに効率よく作業を進めるかということがポイントになってきます。
- 出し物や制作物の案を練るときは遠慮なくネットの保育士情報を参考にする
- 数を量産させる制作物はパート保育士や乳児の担任の先生に頼ってみる
- 書類はPC入力してよければPC入力で少しでも時短になることをする
といった工夫をしてみることで自分時間を少しでも確保できるようはたらきかけてみてください。人に頼りすぎるのは問題ですが、適度に頼ることは悪ではありません。
責任感による重圧
園児の命を預かっている以上、悪気がなくても自分の不注意により万が一のことが起きるのではないかとそのプレッシャーによりストレスが溜まる方もいるかと思います。
嚙みつきや引っかきといった園児同士のトラブルによるケガや給食でのアレルギー児等の対応、発熱に気づけなかったといった様々なミスも保育士にとっては罪悪感を感じるものです。確かにこういったひとつひとつが子どもの命に関わる場合もあると考えると非常に恐ろしいものです。
特に年齢が小さいクラスの担任なほど、些細な変化にも気づけなければなりません。「きっと大丈夫だろう」が命取りになることさえあります。
責任感の重圧によるストレスは、ほとんどの場合、保育士になれば誰しも必ず経験するもの。これは経験がものをいう場合もあるので、この緊張感は保育士人生の中で永遠に続くわけではないと割り切った考えを持つことも大切です。
そもそもストレスを感じやすい保育士
保育士である以前にストレスを溜め込みやすい人、感じやすい人、そうでない人など様々な方がいます。根本的に抱え込みやすい人は自分自身の根本的な原因を見つめなおさなければなりません。
自分に当てはまるものがある場合は、保育士としてのスキルを磨く前に、まず自分と向き合い根本的な原因を打ち消していくことから始めましょう。
自己肯定感が低い
「自分なんてどうせ…」と心のどこかで自分をないがしろにしていたり、自分自身にダメなレッテルを貼りつけていませんか?少しでも当てはまるのであれば注意が必要です。人間の脳は自分が思っている通りの自分になりやすいものです。自分に対してのマイナスイメージは例え思っていても考えないようにしましょう。
効果的な方法としては「自分は出来る。大丈夫」と自分自身が安心できるような言葉を実際に発してみること。人前でなくても構いません。半信半疑でもいいのでまずは毎日試しにやってみてください。
これは気持ちへのアプローチというより脳へのアプローチだと考えてください。脳が「自分は大丈夫なんだ」という考えになり、不思議とポジティブになれることがあります。
完璧主義
完璧主義の人は自分が完璧主義だということに気づいていない場合も多くあります。ふとした瞬間、無意識に自分の中の完璧主義な部分が出てくるのです。保育士は仕事量が多いので、そんな中様々なことを完璧にやりこなそうとすると気持ち的にも時間的にも間に合わず、疲れこんでしまいます。
全て完璧じゃなくても大丈夫。全て自分だけで頑張らなくても大丈夫。自分一人で抱え込まず人に頼ったり、100%に作りこまなくても60%くらいの完成度でも構わないと思えるくらいのマインドを持てるようにしてみると気持ちも楽になってきますよ。
交友関係があまりない
「人と群れるのが好きではない」という人でもストレスに直面した時は孤独を恐れるものです。だからと言って今から友人作りに励むことはハードルが高いと感じる人は、友人でなくても構いません。
親や兄弟、パートナーといった、自分が心を開ける人なら誰であっても構わないので、まずは日頃の何気ない話が出来るような関係を築いてみる努力をしてみることをおすすめします。
人と話をしていると、自分の中に秘められた自分でも気付けないような思いが自分の口から出てくることも多くあります。知らないうちに自分が溜め込んだ日々の疲れをデトックスするつもりで人との関わりについて考えてみるようにしましょう。
イエスマン
あなたは「NO]と言えますか?相手が上司や先輩であれば、なかなかNOと言えないのもわかります。しかし、同僚や普段の日常生活において、友人との関わりなどにおいてもNOと言えない場合は人一倍ストレスを感じやすい傾向にあります。
- 乗り気になれない誘い
- 行きたくない飲み会
- 押し売り販売 等々
乗り気になれない誘いに対して、断ることに罪悪感を感じていませんか?いらないもの、乗り気になれないものは断っていいのです。
仕事においてはやりたくないからといって断っていいわけではありませんが、社会人として常識の範囲内で振り返ってみると「自分は異常に乗り気になれない誘いを断れないタイプかも…」と思い当たる節がある場合は身近なことで嫌なものには「NO]と意思表示をしたり、日常でも自分の意見をいうように意識してみましょう。
発散方法
発散方法も無理をすることは禁物です。自分に合うもの、ハードルが低く簡単に始められそうなものから試していくことが大切です。
マインドフルネス
最近よく耳にする言葉かもしれませんが、ざっくりいって瞑想と考えてもらえればと思います。人は、心の中でほぼ常に何かを考えています。
「今日の晩御飯何食べよう」「そういえば、この前こんなことがあったな」こういった考えはほぼ無意識で勝手に進んでいきますよね。しかし自分自身がストレスにまみれていると、「なんであの時こうできなかったんだろう」「自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責めたりネガティブな思考に陥ってしまいます。
これが更なるストレスを誘い、悪循環が巡ってしまうのです。このストレスに侵された思考をストップさせるのに適した方法がマインドフルネス。マインドフルネスにも様々なやり方があると思いますが、私が実際にやって効果があった方法をご紹介したいと思います。
- 5分タイマーをセットする
- 5分間自分の呼吸だけに集中する
- 5分間の中で様々な思考が勝手に浮かび上がっても気づいた時点でもう一度呼吸に集中する
5分がしんどければ3分からでも構いません。椅子に座ってでも、布団で寝ころびながらでも特にルールは設けませんでした。必ずと言っていいほど邪念が浮かび上がってきます。しかし「ストップストップ!」ともう一度呼吸に集中。
これを1日に1回、寝る前に行い、慣れてきたら1日2回と増やしていきます。そうすると勝手に色々な思考をしてしまう習慣がだいぶマシになりネガティブな感情も沸きづらくなってきました。是非参考にしてみてくださいね。
ノートに書き出す
ストレスを抱えている思いを自分の中だけにとどめておくと、作業効率も悪くなり仕事にもプライベートにも悪循環を招いてしまいます。自分の思いを考えだけで整理することはとても難しいこと。
信頼できる人がいる場合は相談することでだいぶ楽になれることがあります。ただし、相談することも注意が必要。変に的を射ていないアドバイスをされたり、真剣に聞いてもらえなかったりと相談する相手を間違えると更にストレスが溜まってしまいます。相談相手はきちんと見極めるようにしましょう。
また相談する相手がいない、信頼できる相手がいない場合には、ノートに自分の思いを書いてみることをおすすめします。何から書いていいか分からないという場合にも「あー--」とか「書くことないよー」と書いてもらって構いません。素直に書いてみると自分の中の秘められた思いがどんどん湧き上がってきてペンが止まらなくなります。
時間もあっという間にすぎていくほど没頭することもあります。そして自分の中で新たな発見があったりするのです。これはストレス発散には効果が絶大なのですが、面倒なのかあまり実行に移す人はいないようなので是非半信半疑でもいいので実行してみてください。そして継続することで更なる効果が期待できますよ。
楽しみを探す・没頭する
「趣味は何ですか?」と聞かれると戸惑ってしまう人も多くいるかと思います。しかし日常生活の中心が仕事でそれ以外を楽しめていないという場合は絶対に趣味を探すべきです。趣味じゃなくても楽しみでも構いません。
「韓ドラを見ることが唯一の至福の時」「スイーツを食べてる時が唯一の至福の時」など些細な楽しみでもいいので至福の時を見つけてみてください。以外にそこら中に溢れていますよ。
以下に私のおすすめの小さな楽しみをご紹介しておくので参考にしてみてください。
▼原料が全て自然由来で無添加の豆乳おからクッキー
▼小麦粉不使用!ダイエット中のおやつにもおすすめおから100%クッキー
私の場合は食べることを小さな楽しみにしていたのですが、カロリーを気にして少しでも罪悪感を減らそうとおからクッキーを重宝していましたw
楽しめることを探すことも億劫な人はこういったところから探し見るのもいいかもしれません。
ストレス予防法
ストレスが溜まった時の発散も大切ですが、予防することもとても大切。日頃から心がけることでストレスを遠ざけることもできる方法をご紹介していきます。
十分な睡眠をとる
仕事量やストレスにより深く眠れない日々を過ごしていませんか?「タスクが終わっていざ寝るぞ!」という時にスマホいじりに没頭して睡眠時間を削っていませんか?
睡眠時間はとっても大切で仕事の作業効率にもメンタル面においても密接にかかわってきます。睡眠時間を確保する意識をしていきましょう。
マインドフルネスを習得する
マインドフルネスは習慣化することでストレスを発散するだけではなく予防することにも繋がります。そもそものネガティブ思考を寄せ付けなくなっていくのです。
上記でも触れましたがマインドフルネスにも様々なやり方があると思いますが、私が実際にやって効果があった方法をご紹介したいと思います。
- 5分タイマーをセットする
- 5分間自分の呼吸だけに集中する
- 5分間の中で様々な思考が勝手に浮かび上がっても気づいた時点でもう一度呼吸に集中する
5分がしんどければ3分からでも構いません。椅子に座ってでも、布団で寝ころびながらでも特にルールは設けませんでした。必ずと言っていいほど邪念が浮かび上がってきます。しかし「ストップストップ!」ともう一度呼吸に集中。
これを1日に1回、寝る前に行い、慣れてきたら1日2回と増やしていきます。そうすると勝手に色々な思考をしてしまう習慣がだいぶマシになりネガティブな感情も沸きづらくなってくるので是非参考にしてみてくださいね。
まとめ
保育士憧れの職業として挙げられやすいという点でも実際に働いてみて感じるのは大きなギャップということも少なくありません。その分、ストレスが溜まりやすくその発散方法にも戸惑ってしまうことがあると思います。
自分に合わない発散方法を試しても効果はなく、むしろマイナスにはたらいてしまうこともあるため、自分に合った発散方法が必要になってきます。焦らず自分の試しやすいものから少しずつ見つけていき、保育の仕事を楽しむことが出来ることを願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。