保育園・幼稚園実習

【園によっては超最悪】保育士の暗黙のルール

保育士を目指す学生さんにとって気になる保育士という職業の実情

今回は保育士になりたい学生さんが押さえておくべき保育士の暗黙のルールをご紹介していきたいと思います。これから紹介する内容は保育園によってだいぶ異なる面も多く、全てが当てはまったらそれはなかなか厳しい保育園に就職したんだという風にバロメーターにしていきましょう。


こんな方におすすめ

  • 保育士になる前に保育士のルールについて知りたい
  • 保育士の身だしなみ事情について知りたい
  • 保育士のサービス残業事情について知りたい

身だしなみのルール

保育士といえばエプロン姿で子どもと関わる可愛らしい職業というイメージがありますが、実際のところ身だしなみについては厳しい保育園がほとんどです。順に説明していきます。

ヘアスタイル・カラー

私が大学卒業後、すぐに勤めた保育園ではヘアスタイルやヘアカラーについてはとても厳しい印象がありました。

  • 髪色は明るすぎないように
  • 髪が肩につく場合は縛るように

という二点に関しては新学期の会議でも説明があったので、職員も気を引き締めていました。ですが、とてもそのラインが非常に難しく、何色からNGなのか?という疑問も残りました。また肩についていても怒られていない先生がいたり、その逆も然り。

ポイント

  • 髪色が多少明るくても、長さ的に多少肩についても、仕事のできる保育士や、ベテラン保育士に関してはあまりとがめられない
  • 新人保育士はとにかくヘアカラーは暗め、縛れるなら短くても縛る
  • ブリーチは絶対的にNG


とりあえず、このポイントを押さえておいて、1年目は優等生のようにあまり悪目立ちしないよう注意し、そこからは保育園内の先輩や上司の囲気を見ながら園に合わせてスタイルチェンジしていくのがおすすめです。

メイク

基本はナチュラルメイクがマストです。保育園は子ども達の見本という立場でもあるため、あまり派手にすることはおすすめできません。

避けた方がいいメイク

  • つけまつげやまつエク
  • 不自然な色のカラコン
  • 派手なアイシャドウ
  • オーバーにしすぎたアイライン

アイシャドウはベージュや薄いブラウンといった自然体な色を使うようにし、肌に違和感のあるような色を使うのはやめましょう。アイプチやメザイクなど二重幅を変えるメイク術に関してはよほど不自然でなければ指摘されることはほぼないというのが私が実際に働いてみた上での感想です。就職してからであれば指摘されることはなくても実習生となると状況がまた違います。

以下は保育実習生向けの記事ですが、もしよければ参考にしてみてくださいね。

服装

胸元が広く開いていたり、タイトなTシャツはあまり好ましくありません。夏場でも気を付けましょう。

また、園の方針によってはデニム生地をよく思わない保育園もあります。働き出す前に、保育士がGパンを履いているかなどあらかじめチェックしておくと新年度から困らずに済みます。

エプロンに関しては、キャラクターデザインのものは禁止している保育園もあります。「せっかくかわいいエプロンを買ったのに着れない…」ということがないように保育園でのエプロンのルールも確認しておきましょう。最初はキャラクターものではない、花柄や無地のエプロンでスタートすると無難です。

ネイル

手指の爪は常に短く切り、何も塗らないというのがベストです。いくら爪が短くても予期せぬ場所に子どもがいて顔を傷つけてしまったという保育士もいます。そういった場合に爪が長いと保護者の方からの信頼も落ちてしまいます。

ただしフットネイルであれば、夏場以外なら靴下を履いているのでほとんどバレることはありませんが、基本的にはネイルもNGと思っておいた方がよさそうです。手指のネイルは保育士として諦めるべきですが、フットであれば、先輩保育士はどうしているかなどリサーチしてから初めてもいいかもしれませんね。


勤務形態のルール

お次は保育士の勤務形態についてです。新人保育士となると出方が分からず戸惑うものですが、予め下記の項目を見て大体の保育園の雰囲気をつかんでおきましょう。園によって全然違う場合もあるので参考にする程度にとどめてくださいね。

新人保育士のサービス出勤

保育園の定時は8:30~17:00が一般的かと思います。(もちろん例外もあるので注意)私の勤めてきた保育園は全てこの時間帯でした。

しかし保育士1年目は30分前出勤が基本で、かつそれよりも早くから出勤するのが半ば当たり前という嫌な雰囲気がありました。なので1年目の保育士は7:50には出勤し、身支度を済ませ園庭や保育室の掃除をしていました。

中には早く出勤したところで何をすればいいのか?することがない!」という新人保育士もいて本末転倒な暗黙のルールに苦しめられることも。

年々ニュースなどでもパワハラというワードが取りざたされていて改正している園もあると思うのですが、1年目は早め出勤は当たり前くらいに思っておくと後に幻滅しなくて済みそうです。

新人保育士は早番でも定時まで仕事

早番の先生はその分早く帰る。遅番の先生はその分遅く出勤する。

当たり前のようで、やっている保育士はほとんどいない園も多数あります。特に4月、保育園生活が始まり不安定な子どもが多い時期です。この時期に早番だと早く出勤しても定時まで働くのはほぼ当たり前になりそうです。また遅番も通常と同じように出勤する場合がほとんど。

4月から数か月間、保育園内の子ども達が落ち着いてきたと上司が判断するまでの間は早番も遅番もサービスで早く出勤したり遅くまで働くということは日常茶飯事化しています。

もちろん、新人保育士はそれに加え、そもそも通常出勤時間の30分前出勤が日常化していたり、早番だったとしても帰りづらい雰囲気があるので結局は遅くまで帰れないことも。

「先生、帰っていいよ」という先輩保育士の声が上がれば帰りやすいのですが、新人の間はなかなか暗黙のルールがあり、嫌な雰囲気の中帰りにくいというのが正直なところです。

そもそもサービス残業が日常化している園も

保育士不足により色々と見直されている今日、なるべくサービス残業に関してはしないようにしている保育園も増えてきています。しかしそういった判断は結局上司にゆだねられていて、帰りにくい雰囲気を作っているのもまた上司、つまり園長先生です。

家庭を持っていたり、上司にも動じないようなベテラン保育士の場合は比較的帰りやすいですが、新人などまだ経験の浅い保育士はなかなか帰りづらいです。

働き出す前に18:00頃、就職する保育園を偵察してみるのも一つの手です。延長保育をしている保育園の場合はその時間によって電気がついているのが普通ですが、職員の駐車場にやたら車が止まっていたり、職員室以外にもたくさんのクラスに電気がついているかチェックしてみてください。延長保育ではなく保育士が淡々と仕事をしている場合にはサービス残業の可能性大です。

ただし、保育園では大体週に1度、職員会議があるのでその日は必ず遅くまで話し合いをします。この会議に関してはサービス残業ではないので偵察する場合は注意が必要です。

ふとした日常のルール

保育士の会議

身だしなみや出勤について以外にも保育士の暗黙のルールが存在することがあります。急な展開に驚く前に「こういう保育園もあるのか」と参考にしてみてください。

新人保育士は行事ごとに写真を買わされる

運動会や発表会、お茶会に、クリスマス会などなど。保育園ではたくさんの行事やイベントがあります。そんな中でも保育園からカメラ屋さんにお願いをして写真を撮ってもらうことがあるのですが…。

保護者の方が写真についた番号をチェックして写真を購入するあれです。

新人保育士は、その写真を買うよう上司に言われることがあります。もちろん、園児の顔が写っている写真というよりは、その行事ごとの準備品などを参考にするためにという意味で言われたのだと思うのですが。

写真1枚1枚が高額という訳ではありませんが、そういうことを言われる場合もあると知っておくと実際に自分が当事者になった時に困らず済むかと思います。

保育室の飾りや環境整備の品が自腹

夏祭りやハロウィン、クリスマスなど季節や行事に合わせて保育室の雰囲気の仕様を変えるのも保育士の仕事のひとつ。しかし、保育園側は負担してくれないことがほとんど。

大体の保育士はダイソーやセリアといった百円ショップで自腹を切って購入しています。これはほぼ当たり前のごとく日常化しています。

結婚式・旅行後などの菓子折りの準備

結婚式を挙げて職員を招待したり、どこかへ旅行に行った際は必ずと言っていいほど職場へのお土産を買うことが暗黙のルールとなっていることがあります。大きな園の場合は給食さんや、パートさんなど大勢の職員分を買わなければなりません。

金額的にも旅行の荷物となる点で見ても大変だったりするので、旅行の場合はこっそりと行った方が良いかと思います。

ただし海外など遠くに旅行する場合は書類を提出しなければならないこともあるので上司に相談した方がいいでしょう。その前に先輩保育士や頼れる保育士に相談してみるのもありです。

まとめ

ひまわり畑

子どもと関わる楽しい職業というイメージの保育士も見えない部分では暗黙のルールにまみれている場合が多く、泣き寝入りのような状態の保育士も多くいます。

働き出す前に就職したい園のリサーチをすることで多少は解決するかもしれません。それでも保育園の全てが見えるわけではありませんが、少しでも不安材料を打ち消していくことをおすすめします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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