保育園・幼稚園実習

保育士の主な仕事内容は?1日の流れなど簡潔にご紹介!

保育士になりたいけど、その前に主な仕事内容や1日の流れは知っておきたいなぁ


はじめまして。現在子育て中の元保育士さくらと申します。

私は学生時代保育士を目指していたものの、ただなりたかっただけで主な仕事内容や1日の流れについて深く考えたことがありませんでした。そのため就職してから「これも保育士の仕事なのか!」と思うものも沢山ありました。

今回は保育士を目指す学生さんに向けて保育士になる前に押さえておきたい仕事内容や1日の流れについてお伝えしていきたいと思います。

保育士の一日の流れ

保育園

保育士と聞くと職業柄子どもと関わることが1番イメージとして湧きやすいかと思いますが、実はそれだけではありません。実際の補遺毛現場ではどのような仕事内容があるのかについてご紹介します。

担任保育士の一日の流れ

クラスを任されている担任保育士は、自分のクラスに関して1番に責任を負う立場にあると言えます。なので自分のクラスで大きなトラブルが起きないよう、クラス全体や子どもについて把握しておかなければなりません。

出勤後の主な1日の流れ
  • 園庭など保育園全体の掃除や環境構成を整える
  • 朝礼で行事ごと等保育士間で情報を共有
  • 毎朝、給食にクラスの食物アレルギー持ちの子の対象食品が入っていないかチェック
  • クラスで登園してくる子どもを受け入れる
  • 登園・降園時の身支度を指導
  • 連絡がない状態での遅刻や欠席の子に連絡を入れる
  • 戸外・室内遊びはクラスをまとめながら全体を見て子どもと関わる
  • 子どもの排泄時の指導
  • クラスの給食・おやつの準備
  • 給食・おやつ後の室内の掃除
  • 保護者の対応
  • 園児降園後は書類や制作物の用意に取り掛かる


フリー保育士の一日の流れ

フリー保育士は担当クラスを持っていない事から、一見クラスを任されず楽そうに感じるかもしれませんが、新人保育士にとっては動き方が難しく非常に悩むポジションです。また行事前や行事の際、一番仕事が多くなりがちだったり、保育士が休む際は代わりにそのクラスに入るので、全クラス、全園児について網羅していなければなりません。


出勤後の主な1日の流れ

  • 園庭など保育園全体の掃除や環境構成を整える
  • 朝礼で行事ごと等保育士間で情報を共有
  • 担任保育士が休暇を取った場合にはそのクラスに入り休暇日分だけ担任を勤める
  • 保育園の駐車場に出て、保護者の車の誘導・朝の挨拶
  • 夏場はプールの事前準備(消毒や玩具を出す等)
  • 運動会や発表会等はほぼ全クラスの補助に入り、練習も毎日参加
  • 全クラスの給食・おやつの配膳
  • 幼児クラス担任保育士の休憩対応
  • その他制作物や倉庫の備品整理などあらゆる面で園内を把握


パート保育士の一日の流れ

パート保育士は上記保育士のように常勤ではない場合が多く、その分給料にも差が出てきますが、結婚や出産を機に始めてみるのもおすすめです。しかし、パート業務の主な内容は担任保育士の補助なので、自分の配属されたクラスの担任保育士と人間関係が合わなければ最低でもその1年は非常に辛いものとなってしまいます。


出勤後の主な1日の流れ

  • 職員室にて朝礼の内容を確認
  • 子どもが戸外遊びをしている時間に室内掃除
  • 給食やおやつの配膳の準備手伝い
  • 子どもの排泄の補助
  • 担任に指示されたことをする
  • クラスに必要なければ職員室にて雑務等


イメージ通りの仕事内容

子どもと遊ぶ

子どもと遊ぶ・関わることこそ保育士の仕事内容で一番に浮かぶイメージですよね。しかし友達や親戚の子と違い、仕事となるのと、そこには責任が重くのしかかります。

例えば…

  • Aちゃんと遊びに夢中になっていると後ろで別の遊びをしていたB君がケガをしてしまった
  • 降園時、C君はひどい高熱を出していたのにずっと気付けなかった
  • DちゃんとEちゃんがケンカになりお互いに引っかき傷ができてしまった
  • F君は乳製品アレルギーなのにおやつにヨーグルトを出してしまった


子どもと遊ぶことが仕事だと言っても一度に複数の人数を見るのです。もちろんベテラン保育士にだって防げないトラブルもあるものですが、こういったトラブルがあった際、保護者はどう感じるでしょうか。

「ケンカで出来たものだから大丈夫ですよ」と言ってくれる保護者の方も見えますが、アレルギー児が自分の不注意をきっかけに万が一のことがあったらと思うと、取り返しのつかないことになってしまいます。

子どもと遊ぶ簡単な職業と思われる方もいるかもしれませんが、実習を経験した学生さんであれば、子どもと関わることの大変さや責任についても感じていると思います。親御さんから愛する大切な我が子の命を預かっているという気持ちを持って責任を感じながら日々を過ごすことを忘れないように努めましょう。

保護者対応

毎日、登園時・降園時と顔を合わせる保護者。人との関わりが苦手な人であっても保育士となれば避けて通ることは出来ません。

保護者と言えば、一番気になるのはモンスターペアレントではないでしょうか?最近よく耳にする言葉ですよね。しかし私としてはテレビ等で強くピックアップされがちな気がしていて、そこまでモンスターペアレントと呼べるような保護者の方に出会ったことがありません。

保護者層も都会や田舎などと言った地域の環境も深く関わってくる面があるので、一概には言えませんが、そこまで怯える必要はないかと思います。

ただ、オドオドしていたり、声が小さいなど保育士としてのプライド・自信を持っていない場合は保護者からの信頼は落ちてしまいます。堂々と明るく子どもと真摯に向き合っていればそこまで不安に思わなくても大丈夫です。

これらも保育士の仕事内容

子どもと関わることだけではなく、地味な作業や意外と大変なことも保育士の仕事です。以下では子どもと関わる以外の業務内容について触れているので是非目を通してみてください。

書類の提出

保育士はとにかく書類が多い印象です。しかし最近では見直された園も多くあり、書類の量が減っている場合もあるんだとか。保育士の書類といえば、年案・月案・週案といったそのスパンごとの計画書。場合によっては日案を毎日提出する園もあるそうです。それに加え、全園児の発達段階の書類など、クラスの全員の子どもを把握した書類も1年に2.3回ほど書かなければなりません。

保育士は書類が大変というイメージはあまりないかもしれませんが、勤務時間は子どもと関わっているため、書類はプライベートを犠牲にして書く保育士が少なくありません。そのため、休憩時間もほとんどの保育士が職員室で週案を書いているというのは日常のあるあるの光景

就職する前に自分の志望する保育園の提出すべき書類についてリサーチが出来るとためになると思います。

掃除

保育園によっては掃除担当のパートさんを雇ってお願いしている場合もありますが、ほとんどは保育士。それも主に新人保育士が率先して動いた方がいいという風潮はまだ残っています。

保育室内や、テラス、靴箱、流しといった自分のクラスの所有物を掃除するのはもちろんのこと、私が一番嫌だったのはトイレ掃除ですね。大人や学生と違って、トイレの使い方がまだ上手ではない子どもも多いため、毎回嫌な気持ちでした。潔癖な方は自前のゴム手袋を用意することをおすすめします。

重いもの・子どもを抱える

私は保育士の時、気持ちが不安定な子どもをしょっちゅう抱っこしていたので、椎間板ヘルニアになってしまいました。ヘルニアは保育士の職業病と言われています。私の働いていた保育園でも多くの保育士がヘルニア持ちで、トイレの度に整形外科で購入したコルセットを巻きなおすのが日常茶飯事。

それと同様、保育士はテントや場合によっては遊具等、それ以外にもたくさんの重い荷物を運んだりしまったりと意外にも重労働なことも普通にします。やはり新人保育士は率先して動いた方が印象がいいため、テキパキ動くことはおすすめしますが、無理は禁物です。

特に妊娠の疑いが少しでもある場合は、上司や深く関わる保育士には早めに伝え、重いものは持たないように心がけましょう。厳しいことをいうようですが、万が一何かあっても職場では責任を取ってくれないことがほとんどです。必ず我が子の命は我が身で守るよう気を付けてください。

まとめ

ひまわり畑

保育士を目指す上で、「子どもと関わる事が好きだから」という理由なのはとても素敵なことです。しかしそれだけでは働き続けることは出来ません。保育士の仕事について正しく理解しておくことで、いざ働き出してから困るということはだいぶ軽減されると思います。また、「想像と違って大変すぎた」と精神的に追い詰められ、途中で退職するとその後も印象が悪いままです。

保育士という職業を深掘りすると見えない業務も沢山あるかと思います。この記事で少しでも見えなかった保育士の仕事を知ってもらうことができたら幸いです。

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