保育士なのに子どもとうまく信頼関係を築けないのはなぜだろう
といった悩みを抱えていませんか?
この記事はこんな方におすすめ
- 保育士だけど子どもと信頼関係がうまく築けず、その方法を知りたい
- 「こんなに向き合ってるのに園児が心を開いてくれないのはどうして?」と悩んでいる方
私が保育士現役の頃に現場で見てきた他の職員や実際に私自身の経験を踏まえてその方法をご紹介していくので是非参考にしてみてくださいね!
保育士がこどもとの信頼関係を築く方法
保育士がこどもと信頼関係を築くために、園生活の中でどのような動き、どのような姿勢を示せばいいのか。
私はこの方法を用いてあまり関わりのないクラスの人見知りの子とも打ち解けることができましたよ(^^)
私が実際に保育士だった時の流れをご紹介するので是非参考にしてみてください。
登園時の保育士の出方で信頼関係を築く
まず以下のことができているか自問自答をしながら足りない部分は早速明日から実践してみてください。
- 保護者にもこどもにも平等で明るく元気な挨拶を心がける
- 服やヘアスタイルの変化などポジティブな部分に目を付けこどもに話しかける
※「今日は元気がないね」などネガティブな言葉掛けをするとその気持ちが増幅するので避ける - 話しかける内容がない場合は園の活動内容など楽しみな雰囲気を伝える
例「今日はお誕生日会があるし、おやつはケーキだよ!」 - 保護者と離れることを嫌がる園児にはその気持ちにきちんと共感する
例「ママがいいよね。ママは必ず迎えに来るからね」
個々の園児を分析することで信頼関係を築く
ここでは信頼関係が築けていないこどものことを「本児」と呼びます。
- 距離感のある園児をチェックし性格を分析していく
※積極的に距離を詰めることを嫌がる子にはむやみやたらに接近しない - 本児が遊んでいる遊びの中に何気なく自然に入っていく
例:絵本を読んでいたら、先生も近くで別の本を読むなど - あくまで食い気味ではなく自然な会話を投げてみる
※乗り気ではなさそうなら話しかけすぎない - そういったコミュニケーションをとる機会を少しずつ増やしていく
子どもの心に残る言葉掛けで信頼関係を築く
- その日の本児との楽しかった思い出を伝える
例「先生今日は○○ちゃん(くん)と一緒に積み木が出来て、楽しかったよ。」 - また次の日、園生活を楽しめるような言葉を掛ける
例「明日は砂場で今日の続きのお城を作ろう!」
保育士がこどもと信頼関係を築くためにやらないこと
子どもが思わず距離を置いてしまう先生には大きく分けて2つの特徴があります。
あなたがもしこの2つのうちどちらか、もしくは両方当てはまっている場合はそれが原因で園児との信頼関係が築けていない可能性が高いです。
こどもと信頼関係を築くためにはまずはこのふたつの特徴を改善しなければなりません。
自分では気づけないこともあるのでやらないように意識してみてください。
園児に恐怖を与える保育士にならない
語気が荒かったり、子どもを誘導する時など手ではなく腕を持って引っ張るようにつかんだり。これは子どもからするとこわいですよね。
こういった先生は私の経験上、プライベートで悩みを抱えていてその感情を職場に持ってきてしまった保育士、もしくは普段から短気な性格という保育士に多い印象があります。
園児は常に保育士の声掛け通りに動いてくれるわけではありません。
子どもそれぞれに感情があるので泣けてしまったり、嫌な気持ちをうまく言葉にできず戸惑って動き出せない子どもさんなど色々な子がいます。
保育士も人間なので、イライラしてしまう時もあります。
そういったときにどう対応するかで保育士のスキルが試されるのですが、そのイライラと自分のプライベートのイライラを混ぜてしまうということはストレスのはけ口として園児に接してしまっているということです。
また普段からそもそも短気な性格という人。日々の園生活の中で園児に対して怒ったり注意することが多くなっていませんか?
子どもは先生に怒られないよう怯えながら過ごしているかもしれません。一度自問自答することをお勧めします。
明るくない性格でもそれをオーラに出さない
私が働いていた保育園で実際にいたあまり明るくない先生をもっと具体的にご紹介しますね。
- 優しすぎる
- 表情が暗いor真顔
- 猫背で覇気がない
- 子どもと関わる以外でも仕事が遅い
説明がいらないくらいに、イメージしただけで「自分が子どもなら関わりたくないな」という印象ですよね。
そもそもこういう人って保育士にいるの?と思われるかもしれませんが、いるのです。
しかしその中でも「優しすぎるっていいことじゃない?」と思いませんか?
実は優しすぎる保育士は子どもにナメられてしまうんです。
「怒られないから何しても大丈夫な先生だ」と学んでしまうのです。
思っている以上に子どもは大人をよく見ています。
人によって態度や出方を変えるというのは保育園ではあるあるネタなのです。
ちなみに早い子では2歳児さんでもそういった姿が見られます。
信頼関係を築きたいからといって優しくするだけでもダメなんですね。
こどもと信頼関係が築けている保育士の例
それでは逆に子どもと信頼関係が築けていていつも、懐かれているような保育士さんの特徴をご紹介していきますね。
いつも明るく安心できる言葉を掛けている
登園時、「ママと離れたくない」そんな不安を抱えている園児は想像以上に多いですよね。
そんな中で「大丈夫だよ、ママは後から絶対に迎えにきてくれるからね」といった前向きな言葉を掛けてくれる先生に子どもは信頼しやすいです。
朝の受け入れは一定の時間で子どもがクラスに集まるので流れ作業になりがちですが不安定な子どもにとってはものすごく嫌なこと。
でも「この先生と一緒なら大丈夫なんだ」と思えるきっかけになります。
また先生の態度にムラがあっては子どもも戸惑ってしまいます。
いつも明るいというのは園児と信頼関係を築く上でも大切かつ初歩的な部分です。
常に子どもと会話をしている
遊び時間はもちろん、それ以外の時間もずっと子どもに話しかけている先生はやっぱり子どもたちから人気があります。
大人でもそうですけど、仲がいい人とは沢山おしゃべりしますよね。子どもも一緒。
私が尊敬している保育士の先生は無言な時がないんじゃないか?ってくらいずっと子どもに話しかけていました。
もちろん、行事ごとや静かにしなければならない時は別ですが、何気ない会話でも子どもの好きな色を聞いたり、遊びの中で「次はこんなの作ってみようよ!」と積極的に話しかけている先生はやっぱり子どもと打ち解けるのも早いです。
まずは無言を作らないくらい、子どもに話しかけてみてください。
子どもはあなたからの話しかけを待っているかもしれません。
園児に対しての対応にメリハリがある
楽しむときは楽しむ。怒るときは怒る。怒ることも保育士から子どもへの愛のムチ。
むやみやたらに怒ればいいのではなく、どうしても注意しなければならない時は注意します。
先ほども触れましたが、やっぱり怒れない保育士は子どもにナメられるんですよね。
そしてやっぱり子どもが懐く保育士は怒るときは怒るけど、いいところはしっかり認めている(褒める)んです。
一人の子どもが「自分は怒られてばかりのダメな子なんだ…」という考えになってしまわないよう子どもの心のケアも出来ているからこそこういったメリハリのある対応ができる保育士は子どもからの信頼があついです。
最後に
いくら園児と信頼関係を手っ取り早く築きたくても、こどもから見た保育士の印象や出方次第ではなかなか難しいことも。
まずは保育士自身が自分を客観視することが大切です。
そしてこどもによって性格が違うように、信頼関係が築けるまでの時間もそれぞれ。
園生活の中で信頼関係が築けないこどもがいることは保育士にとってストレスだったり負担に思うこともあると思いますが、「時間をかけて関わる必要がある」と割り切ることで気持ちを落ち着けてくださいね。
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