クラスの子どもと相性が合わなくてストレス…
どう関わればうまくやっていけるだろう
まず、多くのこどもと関わる保育士だって相性が合わない子がいるというのはごくごく普通のことです。
どんなにベテランな保育士にも相性の合わない園児というのはいるものです。
しかし、そこで立ち止まっていては子どもも保育士自身もストレスが溜まる一方ですよね。
この記事はこんな方におすすめ
- 相性の合わない園児に戸惑っている保育士さん
- 相性の合わない園児とのかかわり方を知りたい
ではどのように関わっていけばいいのでしょうか?
保育園の相性が合わない子どもとの関わり方【性格別】
こちらでは園児の性格別に解説していきたいと思います。
行動が遅くマイペースなこども
毎日、保育園のデイリーが決まっている保育士にとって、マイペースで行動が遅い園児というのはどうしても気が立ってしまうものです。
特によくある例としては給食を食べるのが遅いというのは鉄板ネタですよね。
ということでここでは給食の場面を想定して解説していきます。
こういった子には、しばらく近くの席で一緒に座り給食を食べることを意識してください。
- 喋ってばかりいないか
- 口に物を入れても噛まずにいないか
保育士の目でチェックをします。
そうすることで保育士自身も食べながら声掛けが出来ますし、みんなが食べ終わりだした頃に急かす必要もなければ、ストレスをかなり軽減できるかと思います。
よくありがちなのが、みんなが食べ終わってからその子の存在に気づきだし、イライラしながら急かして食べさせる保育士さん。
このような姿は避けるようにしましょう。
ワザと怒られる事をして保育士を試すこども
もし子どもが保育士全員にそのような態度をしていた場合は子ども自身が大人に興味を示している、
あなただけにそのような態度をしているのならあなたに興味を示している。ととることが出来ます。
こういった子は大人の出方を試し、自分の存在を推し量っていることが多いです。
ワザと怒られる事をするので、保育士も注意をする機会が多いはずですよね。
もちろん悪いことをしている場合は注意をされて当然。
しかしそこばかりに目を向けるのではなく、日常生活でもよくその子をチェックし、いいところを見つけてそれを本人に伝えるようにしてください。
- その服かっこいいね
- 給食残さず食べれるなんてすごいね
- 積み木をこんなに積めるなんてすごいね
些細なことでも構わないので褒められる・認められるという経験を増やしていってあげてください。
とにかくすぐに泣くこども
何かとすぐに泣く園児は保育士からしても対応に疲れてしまうことがあるものですよね。
そういった場合には子どもの泣いていない瞬間をよくチェックします。
- 何気なく友達とお話している時
- オモチャ遊びに没頭している時
- 何かに集中して取り組んでいる時
そんな泣いていない瞬間を見つけたら逃すことなく褒めてみてください。
「あれ、そういえば○○ちゃん(くん)今日泣いてないね!」
泣いていないという姿を認めることで園児の自信にもつながり、泣きそうになった時も泣かないようにしようという気持ちを助けることができます。
自分を完全に毛嫌いしてくるこども
何かしたわけでも無く、特定の保育士を受け付けずに全力で避ける園児がいることもあります。
私が担当した子どもは毎朝私の顔を見るなり、「いや~」と泣きながら部屋中泣きわめいていたものです…。
保育士としても傷つきますし、その園児さんに対しても嫌悪感を抱かずにはいられないこともあります。
そういった場合は無理に距離を縮めないようにすることがポイントです。
ある特定の保育士を毛嫌いする子どもが積み木遊びをしていたら、その隣に座るのではなく、斜め向かいなどあまり近距離にならない位置につき、自然なコミュニケーションをとるようにします。
無理に詰めず、少しずつ自然なコミュニケーションをとるよう心掛けることであとは時間が解決する場合がほとんどです。
こういった子どもは1年の始まりや、長期連休の後などにそのような姿を見せることがあるので、笑顔を忘れず、表情がこわばらないことを意識するようにし、あまりストレスを溜め込まないようにしましょう。
保育園で相性が合わない子どもにやってはいけないこと
相性の合わない子どもの対応というのは保育士からしてもストレスが溜まるため、いけないとわかっていても態度や語気に出てしまうことがあります。
しかし絶対にやってはいけないことが3つあります。
子どもに感情をぶつけること
「そんなの当たり前」と思える内容ですよね。
しかしとても大切なこと。
こどもそれぞれの個性や性格がある中で感情的に怒るということはその子を否定することに繋がってしまいます。
こどもの心を傷つけてしまう行為と考え、感情に任せて怒ることは避けるようにしましょう。
「この園児とは合わない・嫌い」と考えたり口にすること
先輩など他の保育士に相談する場合は別ですが、もし第三者がきいていたら悪口と思われてもおかしくないような言い回しをしていたり、「この子嫌いだな」と考えているとその思いはどんどん強くなります。
嫌いな気持ちが更にその子を苦手化させてしまうのです。
その子と向き合わないでいること。
必ず今の状況を抜け出すための行動を模索してください。
「この園児とは合わない・嫌い」と考えるのではなく、どうすれば関係を改善できるのか?を常に自問自答する癖をつけることが大切です。
保育園で相性が合わない子どもと向き合うべき理由
園児が保育士に家庭での出来事を話してくれるという経験はよくある事だと思います。
私が保育士だった頃、夫婦喧嘩だったり、ママの彼氏の話などすごい情報を躊躇なく話してくるこどももいました。
それと同じように家庭では保育園での出来事や保育士の話をしているというのはよくあること。
ここでは相性の合わない子どもの保護者について考えていきたいと思います。
相性の合わない子の親とのトラブル
- 職員室に怒鳴り込み
- 担任を飛ばして園長先生へ直に相談
- 保護者からの拒絶の態度
頻繁に起こることではありませんでしたが、私が勤務していた園でもこれだけの保護者からのアクションがありました。
しかしこれらのトラブルはどれも保育士側の態度にも問題があるものがほとんどでした。
つまり相性の合わない子どもに対してきちんと向き合っていない保育士に対して保護者の堪忍袋の緒が切れたということです。
こうなった時は子どもと保育士間だけの問題ではなくなりますから、メンタルのダメージは相当重くなります。
そうなる前に必ず相性の合わない園児と向き合うように心がけましょう。
保護者への対応はよくても子どもとの関わりを改善することに目を背けているとこんなトラブルに見舞われることも!
まとめ
相性が合わない園児がいるというのはどの保育士も経験することかもしれません。
中には「この子は好き・嫌い」「お気に入り・そうではない」と判断する保育士もいるかと思います。
しかし相性の合わない園児というのは自分が保育士としてのスキルが上がるチャンスがきたのだと考えてみてください。
自分がベテラン保育士になった時、こどもとのウマが合わず、クラスをまとめられなくなるという場面は後輩たちにも示しがつきません。
そうなる前に保育士として今のうちにたくさんの壁にぶち当たっておくことは必ずあなたのためになります。
以上、相性の合わない子どもとのかかわりかたでした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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